弁護士ブログ/『サンデーモーニング』のように

日曜日の朝8時からTBS 系列で放映されている、サンデーモーニングという番組をご存知だろうか。偏向番組ではないかと政府から指摘されたあの番組である。

 

この番組は、基本的に政治、経済、社会問題、国際問題を扱い、いわゆる芸能ネタは扱わない。扱うにしても、報道の自由とか人権問題といった切り口でわずかの時間触れるだけである。

目先の視聴率を考えれば、芸能ネタを扱った方が得策とも考えられる。しかし、この番組の制作者はそうは考えないようだ。確かに、芸能ネタを扱えば一時的には視聴率は良くなるかも知れないが、番組自体の信頼性が揺らいでしまうというのだ。目先の視聴率に一喜一憂するのではなく、一時的に視聴率が落ちても視聴者は必ず戻ってくるというのだ。

できるだけ信頼され長生きする番組、質の高い番組を続けることを信念とするというのだ。マスコミ、報道機関の本質にも関わる問題だ。

 

昨今、弁護士の世界においてもインターネットを用いた客の勧誘が盛んである。一体何のために弁護士事務所は存在するのか、社会正義を実現し、困っている人を救済するのが本旨ではないか、営利を第1の目的として活動してよいのか、今一度考える時期にきているように思う。


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