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事務局ブログ/県南訪問(佐野市立吉澤記念美術館)

ごきげんよう、ジムカタです。関東地方は先週梅雨が明け、本格的な夏の到来で暑い日が続いていますね。暑さが苦手な私ですが、水分と塩分の補給のためにと、我が家に代々伝わる自家製の梅酢や梅干しを摂取して何とか乗り切っています。

水分と塩分と言えば、昔ながらのキュウリにお味噌をつけたものも、この令和の時代に再評価されているとのこと。先人の知恵には脱帽です。そして新鮮な野菜や果物が手に入りやすい、自然豊かな栃木県の暮らしやすさを改めて感じる夏の日々です。

過日、県南へ訪れる機会がありました。私の自宅がある宇都宮市から車で向かいましたが、同じ栃木県内と言えど段々と見える景色の様子が変わってくるものですね。ここでその地域性についての具体的な話は割愛しますが、今回訪れた美術館の所蔵品にもその特色が表れているのかもしれない、などと様々に想いを馳せることが好きな私です。

訪れたのは佐野市立吉澤記念美術館。こちらは近年人気の高い伊藤若冲の手による『菜蟲譜』を所蔵しているとのことで、かねてより訪れたいと思っていました(ただし『菜蟲譜』は一年に一度、期間限定で公開とのこと。今年は12月を予定しているそうです)。

私の今回のお目当ては、収蔵企画展『のんびり南画さんぽ-楽しく・やさしい近代南画めぐり-』でした(すでに終了)。渋すぎる南画(なんが、と読みます)というジャンルの作品たちをこのように親しみやすく展示したことで、私のような南画初心者も楽しく鑑賞できました。収蔵作品を活かすための企画力の大切さが非常に感じられた展覧会でした。

館内には、数は少ないもののオリジナルグッズ等も販売していて楽しめます。『菜蟲譜』展示の際には必ず再訪問しようと心に決めた1日でした。

(次回「県南訪問  足利編」へ続く、かも知れません。)

 

法律コラム/ー本部長は警察官の犯罪を隠蔽したのかー

1  鹿児島県警は、令和6年5月13日、女子トイレで盗撮したとして枕崎署地域課の巡査部長を逮捕した。一方、同月31日、鹿児島県警の前生活安全部長が内部文書を第三者に漏らしたとして、国家公務員法(守秘義務)違反の疑いで逮捕された。前生安部長が福岡のネットメディアに前記巡査部長の容疑を含む内部文書を漏らしたことが守秘義務違反だというのである。

2  これに対し、逮捕された前生安部長は勾留理由開示手続きにおいて、県警トップに位置する現県警本部長に指揮を求めたところ、本部長は『最後のチャンスをやろう』『泳がせよう』と言って前記巡査部長の犯罪行為を隠蔽したと陳述したのである。

3  1の問題点は、前生安部長のメディアへの通報(文書送付)が内部通報として免責(犯罪とはならないこと)されるのかどうかということである。警察という組織の中で上司に改善を求めても聞き入れてもらえる可能性が乏しいということであれば、第三者に通報する方法で組織の改善を求めてよいとする公益通報保護法という法律がある。

ただし、新聞報道によれば、国家公務員法違反について、起訴されたということなので、今後、公益通報の成否が争われることになろう。

4  2の問題点は、犯罪を犯したのに犯人が組織の一員である巡査部長であるからといって手心を加えたり、世間に隠していいのかという問題である。

5  いずれも、まだ事実が判明しているわけではないが、二つ指摘したい。一つは、性犯罪者の更生は極めて困難であるというのは、世間の認めるところではないのか(だから、日本版DBS法もできたのでは)。二つ目に、通報(密告?)を裏付けるためにメディアに捜索差押をするという行為は、報道の自由の侵害ではないか、裁判官は、捜索差押令状発布に当たり、この点どう考えていたのか、不可解な事件である。

 

事務局ブログ/お散歩・磯山神社

梅雨のはずなのに、気温は30度を超える暑い日が続いていますね。

 

この暑さで早く目が覚めてしまった日曜日の朝に、紫陽花で有名な磯山神社へ出かけ朝の散歩を楽しみました。今年のあじさい祭りは6月30日まで。まだ花が残っているのでは…と淡い期待を抱いていましたが、選定されてしまい咲いている紫陽花を見ることはできませんでした。

しかし、誰もいない静かな景色に心が落ち着き癒されました。

手水舎には紫陽花が活けてあり、花手水を見ることができただけでも嬉しいです。

 

これからの暑い季節は、早朝の涼しい時間に散歩や軽い運動をして体調を整えていこうと思います。

 

庭の隅にはまだ紫陽花の花が残っていました。

弁護士ブログ/男女共同参画と弁護士業界

男女共同参画が叫ばれて久しい今日ですが、弁護士会にとっても難しい問題となっています。

なにせ、弁護士は司法試験ありきですから、急に女性採用が増えるということも難しいのです。予備試験受験者は増えましたが、現在も一応の本道は、2年から3年の法科大学院を修了してからの受験です。

少し古い記録ですが、2020年時点の弁護士の女性比率は19.1%だったそうです。これでは単位会の会長などの役員も、なかなか女性比率は増えません。

 

先日、栃木県弁護士会の修習生旅行に参加してきたのですが、その様子も少し変わってはいるようです。

司法試験合格者のほとんどは、司法修習生として各県に散らばり、1年間の修習を受けます。私が平成28年に栃木県で修習を受けた時は、22人の修習生のうち、女性は3人しかいませんでした。

令和6年の今年、正確な数は把握していませんが、栃木県の修習生の3分の1ほどは女性のようでした。

まだ男女半々とはいかないようですが、徐々に女性弁護士も増えていくのでしょう。

男性弁護士として、女性の依頼者の仕事ができないとは言いたくないですが、例えば女性向けのDV被害相談窓口など、やはり同性の弁護士が対応するのが望ましい場合はあります。こういった事件は特に深刻であることも多く、相談しやすくなることは望ましいことかと思います。

 

事務局ブログ/坐禅入門

ごきげんようジムカタです。先日、仕事帰りの雨上がり。友人と共に食事する店へ向かう道すがら、なんと虹を発見!どんどん消えていってしまう虹を追いかけ、はしゃぎながら写真を撮る、いい歳の大人が2人。食事前でしたので、まだ素面でした。

 

そんな私ですが最近、ある坐禅会へ参加してまいりました。この坐禅会、私が写経のために数年前から月一で通っている曹洞宗のお寺のもので、かねてより関心はありましたが、なかなか時間の都合がつかず、今回やっと少しだけ参加することが叶いました。

本格的な坐禅は初めてのため、まず座り方を教えて頂いたのですが、半跏趺坐(はんかふざ。左の足を右の太ももにのせるだけ)はまだしも、結跏趺坐(けっかふざ。さらに右の足を左の太ももにのせる)となると、私のような初心者は非常に辛い!というのが正直なところ。

そして坐禅はまず「調身」身を調える、次に「調息」呼吸を調える、そして「調心」心を調える、という手順にて行うそうです。まずは形を調えるところからと伺い、やはり基本の型(かた)を重視する合気道や空手道などの武道、また茶道や華道という「道」と言われるものと共通するものを感じました。

まだほんの入り口に立ったばかりですが、坐禅を通してどんな世界が自分の心の中に広がるか、期待しているところです。

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