弁護士ブログ/IT裁判

裁判所への書類提出は郵送,持参かファクシミリで――。

と,紙媒体から離れがたい弁護士業です。民事訴訟規則には,

第二条 訴状、準備書面その他の当事者又は代理人が裁判所に提出すべき書面には、次に掲げる事項を記載し、当事者又は代理人が記名押印するものとする。

としっかり記載されています。

 

そんな弁護士業界ですが,最近は弁論準備手続期日にウェブ会議が導入されるなど,徐々にIT化の波が及んできました。

裁判所としては,今後さらに裁判資料のデータベース化やアップロードによる提出など,裁判のIT化を進める方針のようです。

公開法廷における審理を伴わない裁判手続については,弁護士の間でも賛否が分かれているようです。IT化が進んだアメリカで,外科医が病院の手術室から裁判に参加しようとしたというニュースもありましたが(今確認したところ,CNNニュースだったのでジョークではなく事実でしょう。),これは私としても気が散ってしまうのでご勘弁願いたいところです。

いずれにせよ,裁判所が動いている以上,我々弁護士も対応せざるを得ません。当事務所でも,弁護士のデスクの他にウェブ会議期日用のPCを新たに導入しましたが,かつては紙とペンで書面を作り,法廷で声を上げていた弁護士が,モニターとキーボードに張り付き,マイクに向かって話す日も来るのかも知れません。

 


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