先週末は参議院選挙がありました。私は当日は所用があり、栃木を離れていましたが、期日前投票を利用し、選挙に参加することができました。
せっかくの機会ですので、今回は衆議院と参議院のちがいについて、ご紹介したいと思います。
衆議院と参議院の違いは、大雑把に整理してしまうと、①参議院の方が議員の地位が安定していて、その分②衆議院の方がやや権限が強い、ということが言えます。
実際の内容を見てみましょう。
- 議員の任期
衆議院は4年、参議院は6年です。参議院議員は、一度の当選で衆議院よりすくなくとも2年長く議員をすることができます。
しかも、衆議院は、4年の任期が終わる前に、総理大臣により解散され、選挙になることが一般的です。ざっと調べた限りですが、戦後に衆議院が解散されず4年の任期を満了できたのは、1976年の第34回衆議院選挙の時だけのようです。
- 改選
また、衆議院は、一度に全員の選挙をしますが、参議院は、3年ごとに半分づつの選挙をします。
これによって、参議院は、一度の選挙では大きく構成が変わりにくいようになっています。
- 内閣不信任
一方で、内閣不信任決議は衆議院にだけ認められた権限です。総理大臣と衆議院は、互いに互いを解任できる権限を持っています。
- 議決についての優先権
議決についても、いくつかの優先権が定められています。法律案については、衆議院が可決し、参議院が否決した場合、衆議院は再度議決を行い、出席議員の3分の2以上の通常より多い数の賛成があれば、衆議院だけで法律を成立させることができます。
予算案や国際条約については、衆議院と参議院で意見が一致せず、協議会を開いても一致しないときは、衆議院の議決が優先します。総理大臣の指名についても同様です。
こうしてみると、選挙も少なく、衆議院に比べて権限も少ない参議院が何のためにあるのか、疑問に思うかもしれません。参議院では、2つの議院があるメリットを以下のように挙げています。
(1)国民の様々な意見をできるだけ広く反映させることができる
(2)一つの議院の決めたことを他の議院がさらに検討することによって審議を慎重
に行える
(3)一つの議院の行き過ぎを抑えたり(抑制)、足りないところを補ったり(補完)できることなどがあります。
2つの議院があることにより、国会が暴走することを防ぐことを期待したり、それぞれ異なるタイミングで選挙を受けた議員が議事に参加することで、より幅広い意見の反映を期待しているようです。