WBC(ワールドベースボールクラシック)は、前回優勝の日本を順々決勝で破ったベネズエラが、米国を破り優勝した。野球の世界大会の話である。日本で行われたアジア予選も米国で行われた優勝決定戦も地上波の中継放送はなくがっかりした方もいたかとは思うが、私はそれなりに楽しんだ。
アジア予選は、いわゆるリーグ戦である。参加チームが総当たりで成績の良い順で決勝トーナメントに進出できる。先ごろ行われた冬季五輪のカーリング予選なども同じ形式、今年米国等で行われるWC予選も同様である。
今、春の選抜高校野球が行われているが、これはいわゆるトーナメント方式、一発勝負で負けた方は敗退し、勝者が上位に進出する。
大相撲はどうか。毎日、別の相手と戦いつつ、15日間で成績優秀者を決める。まあ、トーナメント方式ではあるが、一発勝負ではない独特の方式である。
スポーツの世界では、いかに公平、中立に勝者を決めるかという目的で、このリーグ戦とトーナメントを使い分けたり、併用したりしている。
一長一短があるのも事実である。一見、総当たりで順位を決めるリーグ戦が公平に見えるが、時間が長くかかる、人間には調子の波があるから必ず強い者が勝つとは限らない。トーナメントは一発勝負だから真剣勝負感が漂うが、いわゆる番狂わせ(ジャイアントキリング)が起こる可能性が高いことも事実である。
こう見てくると、意外とMLBの優勝決定の方式は公平らしさを備え、合理的な制度のようにも見えてくる。公式戦は長期のリーグ戦で行い、ポストシーズンも短期ではあるが、リーグ戦で優勝を決める。調子の良し悪しや戦力の整い具合を加味しても、これだけリーグ戦を繰り返せば、公平らしさは保たれているように思う。
とはいえ、スポーツは、時々の条件や運に左右され、強い者が必ず勝つとは言えないから面白いのかもしれない。自分のひいきの人やチームが勝てば喜び、負ければ悲しむ、この繰り返しなのかもしれない。