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事務局ブログ/ミュシャ展 於:栃木市立美術館

ごきげんようジムカタです。今年はGW序盤から、ずいぶんと暑くなりましたね。田んぼにも水が入り、栃木県内でも田畑のある地域へ訪れると、カエルの鳴き声が賑やかになってきている今日この頃です。

そんな暑い先日、栃木市立美術館へ行ってきました。こちらは以前もこのブログでご紹介したとおり、令和4年開館という新しい美術館です。今回は『アルフォンス・ミュシャ 魂と装飾の芸術』という企画展を観覧してまいりました。

ミュシャの日本での人気はいまだ高いものですが、かつて大学時代に図版でミュシャ作品を初めて見た私も、その優美さやデザイン性の高さ、またジャポニスム(19世紀に浮世絵などを中心として西洋で流行した日本趣味)との関係などから、一時愛好しておりました。ミュシャの作品中で特に人気のものは、その当時パリで大変人気のあった広告宣伝用ポスターです。

今回の展示作品の中で、その広告宣伝用ポスター(リトグラフ作品)の一部が撮影許可となっていました(職員の方に、インターネット掲載についての確認もとらせて頂きました)。

こちらはミュシャが一躍時の人となるきっかけとなった作品として有名な『ジスモンダ』(1895年、カラーリトグラフ)。213.0㎝×75.0㎝という、かなり大きなポスターです。圧倒されます。

写真等では分かりづらい作品の実際のサイズ感やインクの具合などを間近で見られることは、美術館での作品鑑賞の醍醐味。今回の企画展では後期(5月21日~)から作品が一部入れ替わるとのことですから、これはまた栃木市へ足を運ばずにはいられません。

 

弁護士ブログ/いかに国内食品を育て、いかに日本農産物を輸出するか

1 少子高齢化の影響により、わが国において農産物や食品の需要がしぼむ中、加工・業務用野菜の需要が拡大している。つまり、生鮮食品ではなく、出来合で食卓に並べられる、調理食品、中食の需要が増えている。

皆さんはご承知であろうか。加工・業務用野菜のうち、国産品は非常に少ない。特に冷凍野菜に至っては、国内産は6%にすぎない。ところが、新型コロナのパンデミックを経て、原料を国産品に変えてゆこうという流れができつつある。コロナを契機に「むきタマネギ」(根と茎を切り落とし、皮をむいて、可食部だけにしたもの)の中国からの輸入が止まってしまったために国産品を使わざるを得なくなったようだ。国産品を使うためには、生産地や産地、加工業者や流通業者、冷凍食品会社を結びつける必要性が高いが、まだまだ緒についたばかりのようである。

2 「米離れで、パックごはんがすすむ」というのが「サトウのごはん」で有名な佐藤食品のキャッチフレーズである。主食用米が一割需要を減らした間に、売上高が二倍になったとのことである。この理由は、コロナ禍で家庭内での食事が増えたことと米を炊く時間はないが暖かいご飯を食べたいという需要に合ったためだ。また、一人暮らしの高齢者もパックご飯を好むようである。

3 小麦についても、外国産への依存度が高い。米離れが進む中、パンの需要は増え続けており、コメに比べて収益性の高い小麦に生産の舵を切る必要性も高いようだ。

4 日本酒の海外への輸出の機運が高まっている。また、意外なことだが、抹茶ラテ、抹茶入りスムージー、抹茶風味のケーキなどmatcha が世界を席巻している。国産農作物が海外で高い評価を得ているのは、優れた品種のためである。いちごやりんごなどの果実はその代表格だが、わが国は知財戦略において諸外国に比べて遅れている。海外に優れたパートナーを持ち、許諾料を得て、パートナーに権利侵害をチェックさせるような仕組みを作ることが重要である。

 

「人口減少時代の農業と食」(ちくま新書)を読んで、これからの農業や食の問題を改めて考えさせられた次第である。

事務局ブログ/季節の移ろいを感じながら

気温が上がり汗ばむ季節がやってきました。

来月のマラソン大会に向けて休日はランニングを続けています。

土曜日は花びらが舞う桜並木を、日曜日は少し距離を伸ばし新緑の山を眺めながら走りました。

季節は春から初夏へ変わっていることを実感し、いつの間にか心も身体もリフレッシュできたような気がします。

適度に運動し心と身体を鍛えながら、新年度も頑張ります!

法律コラム/債務整理のタイミング

望ましいことではないですが、多額の債務を抱え、破産手続きによる債務整理が必要となることがあります。

特に、事業をしている方などは、取引先に迷惑をかけないよう、ぎりぎりまでがんばってしまうことも珍しくありません。

しかし、ここに二つの落とし穴があります。一つは裁判所に納める予納金、もう一つは、「否認権」です。

 

実は、破産手続きには結構な金額の費用がかかることがあります。

勤め人であれば、裁判所に納めるお金は一,二万円程度で済むこともありますが、個人事業主でも数十万円、法人破産になると百万円近くの準備が必要となることも珍しくありません。

場合によってはこの費用が捻出できず身動きが取れなくなってしまうこともあります。

 

また、関係が深い取引先に迷惑をかけないよう優先的に支払いをしてしまったり、資金繰りのために不動産などを売却してしまったりすることがあります。

破産の際には、財産を管理する「破産管財人」に否認権という権限が認められています。これによって、一部の債権者だけに対する支払いの返金を求められたり、不動産などの売却を取り消されてしまったりすることがあります。また、これを理由に財産隠しなどを疑われてしまい、破産手続きがスムーズに進まなかったり、却って迷惑をかけてしまうこともあります。

 

このように、本当に資金が回らなくなるぎりぎりになってから破産手続きについて相談すると、様々なリスクがあります。

早期の弁護士への相談が効果的な場面は多いですが、会社の債務整理は特にその傾向が強い分野と言えるでしょう。

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